デリケートゾーンとは
デリケートゾーンとは、おもに股間、具体的にいうと尿道や膣、肛門周辺のことを指します。
デリケートゾーンは女性にとって毎月の生理や出産などに関わるとても重要な部位であるにもかかわらず、デリケートゾーンの悩みを他人には相談しにくいもの。
ここでは人には聞きにくいデリケートゾーンの悩みの原因を解説し、問題を解消するための方法をご紹介します。
デリケートゾーンはどんな肌?
女性のデリケートゾーン部分は、肌を守ってくれる角質層が薄いため外的刺激にとても弱く、少しの刺激を受けただけで敏感に反応してしまいます。
また、デリケートゾーンは常に下着に覆われているため、湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい状況でもあります。
さらに、デリケートゾーンの構造は複雑なので、垢やおりもの、尿などの汚れが残って陰部の溝に恥垢(ちこう)として溜まってしまいます。
雑菌や湿気、汚れの蓄積に加え、生理中のナプキンによるムレや刺激、経血汚れの付着、疲労にともなう免疫力の低下といった条件が重なることで、デリケートゾーンにさまざまなトラブルが生じてしまいます。
においの原因は?
デリケートゾーンのにおいが気になるのは、生理中であることが最も多いと言われています。
その原因は、生理用ナプキンや生理用ショーツ。
ナプキンと締め付けがきつめの生理用ショーツを体に密着させることで、デリケートゾーンがムレたり、デリケートゾーンに経血に含まれるたんぱく質や垢がたまってしまうことで、雑菌が繁殖しニオイが発生します。
また、病気にかかったり、感染症や細菌による炎症が起きている場合にも、おりものの量や質に変化が起き、ニオイを発します。
さらに、わきが体質の方はわきがと同様に、デリケートゾーンが臭う「すそわきが」である場合も。
すそわきがは、陰部にある汗腺(アポクリン腺)から分泌された汗と皮脂腺から出された汗が混じり合い、不快なニオイを発している状態です。
ニオイを解消するために、デリケートゾーンを洗浄力の高い石鹸やボディーソープでしっかりと洗いたくなりますが、洗い過ぎると逆にニオイを悪化させてしまうので気をつけましょう。
肌を守っている良い菌まで流してしまったり、刺激を受けて炎症やトラブルが起きることがあり、ニオイの原因菌が繁殖しやすくなります。
黒ずみの原因は?
デリケートゾーンは角質層が薄いため、下着やナプキンによる摩擦刺激を受けて黒ずみやすい部位です。
また、脱毛による刺激も黒ずみの原因になります。
さらに、加齢に伴う体内機能の衰えやホルモンバランスの変化によって、メラニンが排出されず肌に沈着するようになることも、黒ずみができる原因です。
黒ずみを解消する方法はいくつかあります。
ひとつは、メラニンの生成を抑える成分を配合したクリームで地道にお手入れする方法です。
黒ずみを少しずつ薄くしていく美白成分を配合した石鹸を使うという手もあります。
また、美容クリニックなどでケミカルピーリングを受けて、黒ずみをケアする方法も。
とはいえデリケートゾーンの黒ずみは自然なことなので、あまり気にする必要はありません。
『男性経験が多い女性はデリケートゾーンが黒ずんでいる』『ピンク色は清純の証』などという説がまことしやかに信じられていますが、それは全くの迷信、間違いです。
かゆみの原因は?
デリケートゾーンのかゆみが起きるのは、ほとんどの場合、汗やムレ、おりもの、生理用品によるかぶれなどが原因です。
下着やストッキング、ガードル、細身のデニムなどで締め付けられているとデリケートゾーンがムレやすくなるので、気をつけましょう。
また、吸収性の良いナプキンは経血が漏れたりしないため、交換頻度が低くなる人も多いようです。
そのせいで雑菌が多量発生し、かゆみを起きてしまいます。
生理中はナプキンの汚れがひどくなくても、ケチらずにこまめに交換しましょう。
また、疲れやストレス、妊娠中など、体の抵抗力が低下し、膣内の自浄作用が落ちていると、カンジタ菌が増殖することでかゆみやおりもの異常などが起きたり、感染性外陰炎やトリコモナス膣炎といった病気である場合もあるので、デリケートゾーンに痛みを感じるほどのかゆみを感じたら、婦人科を受診し医師に薬を処方してもらいましょう。
デリケートゾーンの細菌感染…ときくと、性病を思い浮かべるかもしれませんが、実際にはそうでないことの方が結構多いので恥じる必要はありません。
さらにニオイの原因と同様、洗浄力の高い石鹸などによる洗い過ぎもかゆみを助長してしまう原因なので注意しましょう。
デリケートゾーンの洗い方
市販の石鹸(またはボディーソープ)は、大きく分けて2種類あります。
1つは人間の肌と同じ弱酸性の石鹸、もう1つはアルカリ性の石鹸。
デリケートゾーンを洗う際は、弱酸性の石鹸がおすすめです。
デリケートゾーンの肌は非常に薄く敏感なので、アルカリ性の石鹸だと洗浄力が強過ぎて刺激になってしまいます。
また、弱酸性の石鹸のなかでも、デリケートゾーン専用の石鹸として作られたものをおすすめします。
というのも、一般的な弱酸性石鹸には界面活性剤や防腐剤といった肌の負担となる成分が入っていますが、デリケートゾーン専用のものには入っていないからです。
デリケートゾーンのために厳選された天然由来の洗浄成分や殺菌成分で、やさしく洗い上げてください。
<デリケートゾーンを洗うときのポイント>
- 泡立てネットで石鹸をよく泡立てるのが基本。
- ゴシゴシこすらず、デリケートゾーンに石鹸の泡をのせ、3分ほど泡パックする。
- 体温より少しあたたかいくらいのぬるま湯で、石鹸の泡や汚れを洗い流す。
デリケートゾーン用石鹸の選び方

デリケートゾーンのニオイやかゆみ、黒ずみが気になっていると、石鹸やボディーソープで念入りに洗いたくなるものです。
デリケートゾーンを清潔に保つことはもちろん大事なのですが、実は洗い過ぎるのもよくありません。
洗い過ぎると、肌表面で肌の健康を保ってくれている良い細菌(表皮ブドウ球菌など)まで洗い流してしまい、悪い菌(黄色ブドウ球菌、真菌など)が繁殖し不快なニオイを発生させてしまいます。
そんなデリケートゾーンをケアするためにどんな石鹸を選べば良いのでしょうか。
ドラッグストアやネットなどをのぞくと、多種多様な石鹸が販売されているので迷ってしまいますよね。
ここでは、デリケートゾーンの肌に存在する良い菌を守りながら、ニオイの原因菌だけを洗い流せる石鹸を選ぶポイントを解説します。
肌にやさしい有用成分を選ぶ
近年、デリケートゾーン専用の石鹸によく配合されているのが、ジャムウ成分です。
これはインドネシアで古くから伝承されてきた、天然由来のハーブや生薬のこと。
それらの成分を美容の目的に合わせて調合し、多くのインドネシア人女性たちに役立てられてきました。
肌に負担をかけにくいジャムウ成分を配合した石鹸のなかでも、デリケートゾーンのニオイ解消のために調合されたものを選ぶと良いでしょう。
また、ニオイの原因である真菌(カビ)を撃退する抗菌成分を配合している石鹸や、消臭効果の高い柿タンニンなどが入っている石鹸も効果が期待できます。
刺激の少ないものを選ぶ
デリケートゾーンはちょっとした刺激でもかゆみが起きたりしやすい部分。
だからこそ、低刺激にこだわった石鹸や、肌の負担となる成分を無添加にしている石鹸を選ぶとよいでしょう。
一般的にボディーソープなどのような液体のものよりも、固形石鹸の方が添加物の少ない製品が多いようです。
また、石鹸の泡立ちが良いかどうかも選ぶポイントにしてください。
デリケートゾーンを石鹸で洗うときは、陰部に手が触れないよう石鹸をしっかりと泡立てモチモチの泡で洗うのが理想だからです。
デリケートゾーン専用石鹸は、赤ちゃんのおしりかぶれも洗えるくらいやさしいものが望ましいです。
保湿成分の入ったものを選ぶ
デリケートゾーンを洗うときに肌表面のうるおいまで奪ってしまうと、デリケートゾーンがますます乾燥しやすくなり、肌のバリア機能が弱まるため、さらに外的刺激を受けやすい状態になってしまいます。
うるおい成分が配合されているデリケートゾーン専用の石鹸を選べば、入浴後もしっとりとしたデリケートゾーンをキープできるのでおすすめです。
トラブルを防ぐために、お風呂上がりにデリケートゾーンに保湿クリームなどを塗るのも良いですが、その場合は、顔やボディーケア用のクリームなどは塗らないようにしてください。
もちろん、顔用の美白クリームも厳禁。
デリケートゾーンに塗るには刺激が強すぎるからです。
必ずデリケートゾーン専用のクリームを使いましょう。
