デリケートゾーンのにおいの原因
女性のデリケートゾーンはおりものなどの分泌液のために常に湿り気があり、またにおいがこもりやすい部位でもあるので、誰しも多少のにおいがあるもの。
とはいえ、汗ばむ季節は露出の多いファッションをすることが増えるので、生理中などにデリケートゾーンのにおいを周囲に振りまいていないか心配になることもありますよね。
なかには、恋人や夫にデリケートゾーンのにおいがキツいことを指摘されて、ショックを受けてしまったという方もいます。
デリケートゾーンがにおう原因は大きく分けて4つあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
菌 × 汗
私たちの肌にはもともと皮膚常在菌がいて、雑菌などの悪い菌が体内に侵入しないように守ってくれています。
ところが汗などをエサにしてこの雑菌が過剰に増えてしまうと不快な体臭が発生します。
デリケートゾーンは常に高温多湿で雑菌が繁殖しやすい部位なので、いかに雑菌の栄養となるものを遠ざけるかがにおい対策の上では重要です。
雑菌の例としては、カンジダ菌や大腸菌、ブドウ球菌などがあります。
また、くさい汗を分泌するといわれるアポクリン腺という汗腺は、デリケートゾーンにも多く存在するので、ワキがにおうのと同じように不快なにおいがしてしまいます。
さらに、わきが体質の人はデリケートゾーンからわきが臭がする「すそわきが」の可能性も。
アポクリン腺から出る汗が、皮脂腺から出る脂肪酸と混ざり、それを皮膚常在菌が分解することで、デリケートゾーンからもわきが臭を発生させてしまいます。
汚れ
デリケートゾーンのにおいを発生させる雑菌の栄養となるのは汗だけではありません。
そのほかにも尿や垢、生理による経血、ショーツに付着したおりものなどの汚れをエサにして雑菌は増殖します。
中でもおりものはタンパク質が豊富なので、雑菌に好まれます。
デリケートゾーンは複雑な形状をしているので、これらの汚れがこびりつきやすく、落ちにくい。
そのため嫌なにおいがしやすくなるのです。
体調・加齢
ストレスや疲労、睡眠不足、運動不足などもデリケートゾーンのにおいの一因に。
ホルモンバランスが低下して、免疫力が落ちたり、汗をかきやすくなったりすることで、デリケートゾーンにおける菌の繁殖が活発になり、悪臭が発生します。
また、かゆみなどのトラブルを引き起こす場合もあります。
さらに、加齢にともなって膣内の分泌量や織物の量が減って乾燥してしまうことで、膣の自浄作用が衰えることも、ニオイの原因になりますし、女性ホルモンの働きが弱まることで、アポクリン腺からの汗量が増加しデリケートゾーンでも加齢臭が発生します。
病気の可能性も…
デリケートゾーンのにおいがいつもと違う、においが強くなった、かゆみやムレ、ブツブツなどの症状があり、おりものなど分泌物の色や状態がいつもと違う…という場合は、産婦人科など病院を受診することをおすすめします。
デリケートゾーンの病気というと、性行為によって感染する性病ではないか…?と不安に思う方もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
放置しているとニオイがひどくなるだけでなく、膣の炎症もますます悪化してしまいます。
きちんと検査を受け、適切な治療をしましょう。
デリケートゾーンのにおいを防ぐには?

デリケートゾーンのにおいの原因は、病気などの可能性をのぞくと、基本的には清潔に保つことが第一です。
とはいえ、デリケートゾーンのにおいが気になっている女性の方は、ほぼ毎日お風呂で全身を清潔に洗っていることでしょう。
それでもにおいがしてしまうのはなぜでしょう?
ここではデリケートゾーンのにおいを防ぐ正しいお手入れ方法について詳しく解説します。
デリケートゾーンを清潔に保つ
デリケートゾーンにこびりついている汗や垢、尿、経血、おりものなどの汚れがきちんと落とせていないと、雑菌が繁殖し、においがさらに悪化します。
デリケートゾーンは汚れが溜まりやすい構造をしているので、シャワーなどをかけたくらいでは汚れがきちんと落ちません。
毎日のお風呂ですみずみまできれいに洗いましょう。
でも、タオルでごしごし洗ったり、洗浄力の高いボディーソープを使ったりするのは絶対NGです。
デリケートゾーンや膣を雑菌から守ってくれている皮膚の常在菌を洗い流してしまうからです。
デリケートゾーンの正しい洗い方
デリケートゾーンの皮膚はまぶたよりも薄いといわれており、また粘膜も多いので、「やさしく洗う」を心がけて行ってください。
- まず石鹸やボディーソープをしっかり泡立て、デリケートゾーンにのせる。
- アンダーヘアの根元の肌をシャンプーするように洗う。
- 指の腹を使って、デリケートゾーンを前から後ろに向かってやさしく洗う。垢が溜まりやすい溝はとくに念入りに。
- シャワーで泡と汚れをきちんと洗い流す。
生理中はとくにデリケートな状態なので、普段以上にていねいに洗いましょう。
しっかり洗いたいからといって膣内まで洗ってしまうと膣内の自浄作用が低下する原因に。
膣炎などの炎症を起こしかねないので控えてください。
デリケートゾーン用石鹸を使う
デリケートゾーン専用の石鹸やボディーソープも良いものがたくさん販売されています。
においを抑える成分や雑菌を殺菌する成分を配合したものや、デリケートゾーンの肌にやさしい低刺激タイプ、黒ずみをケアできるタイプなどがあります。
一般のボディーソープは洗浄力が高く、デリケートゾーンの皮膚常在菌を洗い流し雑菌の繁殖を助長してしまう可能性もあるので、デリケートゾーンだけは専用の洗浄剤で洗うことをおすすめします。
デリケートゾーン専用の石鹸やボディーソープを、においがキツくなる生理中や、においが気になる夏場だけに使用するという方も多いようです。
デリケートゾーン用デオドラントを使う
デリケートゾーンのにおいがとくにキツい方や、すそわきがの方、生理中などは陰部専用のデオドラント剤を使用するのもおすすめです。
お風呂上がりの清潔な状態のデリケートゾーンに塗るのがベストですが、外出先などでにおいが気になったときに汗拭きシートなどで汚れを取り除いてから塗っても良いでしょう。
デリケートゾーン用のデオドラント剤には見えないデザインの商品が多いので、化粧ポーチに入れておくと安心できます。
ちなみに、デリケートゾーンにスプレータイプの制汗剤を吹きかけるのはトラブルのもとになりますのでやめましょう。
また、においを消すためにデリケートゾーンに強い香水をつけると、くさいニオイがかえって目立ってしまうのでおすすめしません。
