日焼け止めの効果を知る方法
日焼け止めには、2つの紫外線から肌を守る効果があります。
それは、サンバーンという肌の日焼けをもたらす「レジャー紫外線」と、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンを破壊してしまう「生活紫外線」です。
特に、美肌を維持するために注意をしなくてはならないのが生活紫外線。
生活紫外線は波長が長く、室内にいても窓ガラスと通り越して肌に侵入します。
「室内にいれば紫外線ダメージを受けることはない」と思うのは間違いであり、生活紫外線の影響を受けることで肌の老化やシミ、シワなどの肌トラブルを引き起こすこともあるのです。
実は、日焼け止めにはレジャー紫外線、生活紫外線それぞれの防止効果がはっきりわかるようになっています。
それは、パッケージに記載されている「SPF」の数値と「PA」です。
では、SPF値とPA値で日焼け止めの効果を把握する方法について詳しくご紹介します。
SPFとは?
SPFはSun Protection Factorの略で、レジャー紫外線から肌を守る効果を示す数値。
レジャー紫外線の影響によりサンバーン(いわゆる日焼け)を起こす時間をどれくらい伸ばせるかという基準値になります。
SPFの数値が1に対して、20分程度のレジャー紫外線防止効果があります。
つまり、SPF22の場合は「20分×SPF22」で約7.4時間のレジャー紫外線防止機能があるということ。
ちなみに国内最高基準値はSPF50+で、時間で示すと16時間以上もレジャー紫外線防止効果があります。
ただし、汗や皮脂、物理的刺激で日焼け止めが落ちてしまうことも考えられるため、必ずしもSPF値どおりのレジャー紫外線防止時間、効果は持続しません。
高い基準値であっても、こまめに塗りなおすことが大切です。
SPFの紫外線カット率について
SPFはレジャー紫外線防止の「時間」を示しており、紫外線防止効果そのものを示しているわけではありません。
しかし、紫外線カット率について求める方法があるのです。
理論値ではありますが、紫外線カット率は「(SPF-1)÷SPF値×100」で求めることができます。
つまり、SPF50の場合は「(50-1)÷50×100」で98%の紫外線カット率があることになります。
さらに、SPF30の場合も同様の数式で求めると96.7%の紫外線カット率に。
こうして並べてみると、SPF50とSPF30の紫外線カット率はわずか1.3%しか違わないことがわかりますね。
SPFの数値が高いから紫外線カット率がいい、というわけではなく、塗り残しの内容に気をつけたり、こまめに塗りなおすほうがより効果的にレジャー紫外線を防ぐことに繋がるのです。
PAとは?
PAとはProtection grade of UV-Aの略であり、「+」の数は生活紫外線から肌を守る効果を示しています。
PA値は4段階あり、それぞれの防止効果については以下の通りです。
- 「PA+」効果あり
- 「PA++」かなりの効果あり
- 「PA+++」非常に効果あり
- 「PA++++」極めて高い効果あり
レジャー紫外線の場合、10月から2月にかけて紫外線量が急激に減ってしまいますが、生活紫外線の場合は年中安定した紫外線量を放っています。
室内にいる時間が長くても、また秋から冬のシーズンにかけても、生活紫外線から肌を守ることは大切なことなのです。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤について
日焼け止め効果とは、日焼け止めに含まれる「紫外線吸収剤」や「紫外線散乱剤」という紫外線カット剤によってもたらされます。
紫外線吸収剤は、紫外線を一旦肌に取り込み、化学反応を起こすことで熱に変換し、体外に排出。
紫外線吸収剤は、肌の表面にバリアを張ることで紫外線そのものを跳ね返します。
いずれも違ったアプローチで紫外線ダメージから肌を守りますが、たいていの場合両方とも含まれている場合が多いです。
性質上、サラサラしたタイプ(ジェルなど)は紫外線吸収剤が含まれている可能性が高く、伸びが良いのが特徴。
反対に、白浮きしやすく伸びにくいタイプ(乳液など)は紫外線散乱剤が含まれている可能性が高いのですが、肌に浸透することなく紫外線を防ぐことができるので、肌に対してとても優しいのが特徴です。
日焼け止め機能つきファンデーションのメリット

いくらSPFやPA値が高くても、汗や皮脂、こすってしまうことで日焼け止めは落ちてしまうので、日焼け止め本来の効果を発揮できません。
さらに、1センチ平方メートルにつき2gもの日焼け止めを塗布しないと、効果が発揮しないという指摘もあります。
日焼け止めの効果をさらに高めたい場合は、日焼け止め機能つきファンデーションが役に立ちます。
日焼け止め機能つきファンデーションは、たとえ汗や皮脂で日焼け止めが落ちても、化粧直しを兼ねて日焼け止めを塗りなおすこともできますし、ファンデーションは日中塗布し続けるものなので、より効果的なUV対策が可能に。
ちなみに、ファンデーションのパッケージや本体にSPFやPA値が記載されていると、日焼け止め機能がついていることがわかります。
紫外線ダメージから肌をガードするためにも、日焼け止め機能のついたファンデーションを選ぶようにしましょう。
シーンに合わせた日焼け止め機能つきファンデーションの選び方

SPFとPA値の国内最高基準値は「SPF50+ PA++++」です。
しかし、数値が高いぶん紫外線吸収剤や添加物の配合量が多く、肌にかかる負担が大きいため、メリットばかりとは言い難いのです。
あくまでSPFやPA値は一つの目安だとお考えください。
日焼け止めはもちろん、日焼け止め機能つきファンデーションを選ぶ際は、下記のポイントに注目しましょう。
- 使用シーンや生活シーンにあった機能
- 自身の肌質
- 配合されている訴求成分
生活シーンに合わせて選ぶ
室内で過ごす時にぴったりのファンデーション
室内で過ごす際は、レジャー紫外線の影響を受けにくいためSPF値よりもPA値を重視してファンデーションを選びましょう。
パウダーファンデーションやミネラルファンデーション、BBクリームのように軽やかな着け心地だと、室内にいても快適に過ごすことができます。
外で過ごす時間が長い時にぴったりのファンデーション
外で過ごす時間が長い場合は、PA値はもちろんSPFの数値が高いものを重視してファンデーションを選びましょう。
また、汗や皮脂などでファンデーションが崩れやすいことも想定されます。
クリームファンデーションやリキッドファンデーションのようにカバー力があり、落ちにくいファンデーションが理想です。
また、フェイスパウダーを併用したりウォータープルーフのファンデーションを使用して、化粧崩れを防ぎましょう。
