炭酸化粧水とは?

雑誌などでも数多く取り上げられ、高い美肌効果で人気の「炭酸化粧水」は炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んでいる状態の化粧水です。

炭酸といえばシュワシュワとした泡が立つミネラルウォーターなどが思い浮かびますが、泡は溶けきれなかった二酸化炭素です。

この炭酸がお肌のケアにとてもうれしい性質を持っています。

炭酸のもっともポピュラーな美容効果は、お肌の血行促進です。

血行が促進されると細胞へ酸素や栄養が行きわたるようになり、新陳代謝が活性化。

ハリやツヤがアップし、お肌の調子を整えてくれる効果も期待できます。

炭酸の美容・健康効果は日本ではここ最近注目されはじめましたが、ヨーロッパでは昔から二酸化炭素が溶け込んだ炭酸泉が療養に活用されてきました。

特にドイツでは天然の炭酸泉が多く存在し、療養泉として親しまれています。

炭酸の効果が広く知られて、化粧水をはじめ様々な炭酸コスメが登場するようになり、自宅でも簡単に炭酸を使ったケアができるようになりました。

なかでも炭酸化粧水は簡単に使えるのが魅力で、何かと忙しいイマドキ女子にぜひ活用して欲しいスキンケア用品です。

炭酸化粧水の効果

ここからは、化粧水に溶け込んだ炭酸の作用によって期待できる美肌効果をご紹介していきます。

炭酸美容のキーワードは「血行促進」。

炭酸化粧水に興味のある人だけでなく、美肌を磨きたい人もぜひチェックしてください。

①炭酸で血行促進するメカニズム

化粧水に溶け込んだ炭酸ガス(二酸化炭素)はとても小さい分子構造をしていて、皮膚から浸透して毛細血管へ入っていきます。

炭酸ガスを吸収した毛細血管はそれを老廃物として認識し、酸素不足になったと錯覚を起こします。

すると酸素を取り入れるため血管拡張ホルモンを分泌し、血管が拡張されて血流量がアップ。

酸素や栄養が細胞へ拡散されて活性化し、新陳代謝が促進され、肌本来の再生力を呼び覚まし美容にも効果が発揮されるのです。

②ターンオーバーが整う

「①炭酸で血行促進するメカニズム」で解説したとおり、新陳代謝が活発になるということは、お肌のターンオーバーが整えられることにつながります。

ターンオーバーとは、約28日周期で細胞が生まれ変わるお肌のサイクルのこと。

きれいなお肌づくりにターンオーバーは欠かせません。

ターンオーバーの働きは加齢や寝不足、乱れた食生活、ストレスなどの影響で低下してしまいます。

ターンオーバーの機能が低下してリズムが遅くなると、角質がたまってくすんだり、薄皮が重なったようなごわつきができたりしてしまいます。

逆に早すぎても未熟な細胞のまま表面にたまってごわつくので、水分をキープできず乾燥します。

ターンオーバーが正常化すると角質や老廃物の排出も促され、くすみやごわつき、シミ、ニキビ跡の改善につながります。

③うるおいを保つ機能がアップ

炭酸によって新陳代謝が促進されてお肌が健やかな状態に保たれると、バリア機能も向上します。

バリア機能とは、肌表面にある0.02mmの角質層がうるおいを蓄えて乾燥や外部の刺激から肌を守り、水分を蒸散させないようにととどめる役割のこと。

角質層では、セラミドやNFM、皮脂などの保湿物質が角質と角質を密着させることによってバリア機能をキープしています。

保湿物質の条件が揃いバリア機能がきちんと働いていれば角質層のうるおいを保つチカラもアップし、キメの整ったみずみずしいお肌に近づくことができます。

④角質ケアもできる

炭酸はタンパク質に吸着しやすい性質も持っています。

メイクや古い角質、皮脂といったタンパク質となじみがよく、汚れを浮かせてやさしく落とす作用があります。
炭酸クレンジングや炭酸洗顔料は、この炭酸の性質を利用したもの。

炭酸化粧水をコットンなどに含ませて肌表面の汚れを拭き取りなどに利用すると、やさしく角質のお手入れができます。

炭酸化粧水の選び方

お肌のために毎日継続することが当たり前のスキンケア。

特に化粧水は使う頻度がもっとも多いアイテムなので、こだわりたいものです。

いざ炭酸化粧水を買おうと思っても、ドラッグストアや百貨店、スーパーの化粧品売り場、ネットショッピングサイトでも数多くの炭酸化粧水が売られているので迷ってしまうことでしょう。

炭酸化粧水と一くくりにしても、容器の形態や使用感の心地よさ、炭酸の性質の生かし方も違います。

そこで、炭酸化粧水を選ぶための要点をまとめたので参考にしてみてください。

①目的に合わせた容器で選ぶ

炭酸化粧水を選ぶ際は、スキンケアにどのように取り入れようと考えているかもポイントになります。

というのも、炭酸化粧水は大きく分けて

  • ミストタイプの化粧水

ミストノズルで霧状にした炭酸化粧水を顔に吹きかけて使うスプレー

  • ノズルタイプの化粧水

筒口から炭酸化粧水が出るタイプで、炭酸化粧水は直接肌につける

の2種類の容器があります。

ミストタイプのスキンローションはバッグに入れて持ち歩きが可能なアイテムが多く、外出先やアウトドアでも手軽に炭酸化粧水を使えます。

日中の乾燥対策やメイクの上からも使用できる便利さ、サラリとしたテクスチャーの化粧水の魅力です。

一方、ノズルタイプは手やコットンに炭酸化粧水をとって直接肌につけるので、お家でじっくり炭酸美容のスキンケアをしたい人におすすめ。

拭き取り化粧水に炭酸化粧水を利用したい場合も、液体が出てくるノズルタイプが便利です。

炭酸化粧水を使いたいシーンや場所に合わせて、容器のタイプを検討してください。

②炭酸がしっかり溶け込んでいる化粧水を選ぶ

炭酸は数十秒以上お肌に触れていないと美容効果が発揮できないことが分かっています。

炭酸のもちはいかに炭酸ガスをしっかり化粧水に溶解させるかが重要で、きちんと溶け込ませれば炭酸の作用も高まります。

そこでポイントになるのが、化粧水への炭酸ガスの加え方。

市販されている炭酸化粧水の多くは、炭酸ガスに圧力をかけて化粧水に含ませる製法や、炭酸水素ナトリウムとクエン酸の反応で炭酸ガスを発生させる方法が採用されています。

その場合、炭酸は早いスピードで抜けてしまいます。

顔に吹きかけるとすぐに炭酸が抜けてしまう化粧水では、せっかくの炭酸の恩恵を受けることができません。

人口の炭酸泉など特殊な技術で炭酸を溶解させた炭酸水は、穏やかな発泡で抜けるスピードもゆっくりだといわれています。

炭酸をしっかりお肌に浸透させ、炭酸が抜けないように高い技術で溶け込ませた化粧水を見極める必要があります。

③炭酸の濃度を確認する

「ppm」という単位で表わされる炭酸(二酸化炭素)の濃度。

「parts per million(パーツ・パー・ミリオン)」の頭文字を合わせた単位で、1ppmは0.0001%の含有量だということを表現しています。

お湯での入浴実験によって、炭酸の濃度は高くなるほど血行促進効果が高いことが証明されています。

炭酸泉の利用が盛んなヨーロッパでは、療養効果が高いのは1,000ppm以上の高濃度の炭酸ガスが溶け込んだ炭酸泉だとされています。

化粧水でも同様に炭酸の濃度が高いほうがより効果が得られると考えられます。

ただ炭酸が液体に溶け込む濃度には上限があり、4,000pm弱程度だとか。

炭酸の美容効果を実感するためには、適度に高濃度で炭酸がきちんと溶解している炭酸化粧水を選ぶようにしましょう。

炭酸化粧水の使い方
パウダーファンデーションの使い方