ニキビとは
ちょっとした吹き出物レベルのニキビも含めると、9割を超える人がニキビを経験したことがあるともいわれています。
ニキビ跡を残さないようにしながらニキビをケアするためには、ニキビの原因とニキビの症状の程度を知り、化粧品などで適切なお手入れをする必要があります。
ニキビができる原因
どんなニキビも、毛穴に皮脂などが溜まることが原因で発症します。
一般的に肌が脂っぽい脂性肌の人はニキビができやすいと言われていますよね。
でも、どんなに肌が脂っぽくても毛穴に皮脂などが詰まらない限りニキビはできません。
逆に言うと、脂っぽさのない乾燥肌の人でも、毛穴に皮脂が詰まるとニキビを発症してしまいます。
ではなぜ毛穴に皮脂などが溜まってしまうのでしょうか。
ニキビの原因①皮脂の過剰分泌
皮脂は天然の保湿因子であり、本来、肌にとって必要なものです。
肌が正常な場合、分泌された皮脂は毛穴にとどまることなく排出されます。
しかし、さまざまな要因によって男性ホルモンが刺激されると、排出できないほど大量の皮脂が分泌されてしまうため、毛穴に溜まってしまいます。
皮脂が過剰に分泌される原因
- 思春期
- 第2次成長期は急激に男性ホルモンが増加し、皮脂の過剰分泌につながる。
- 過度なストレス
- 強いストレスを感じている状態が続くと、男性ホルモンの分泌が促進され皮脂の過剰分泌につながる。
- 睡眠不足
- 心身ともに緊張状態が続き、交感神経が優位になるため、男性ホルモンが刺激され皮脂の過剰分泌につながる。
- 生理前後
- 女性の月経周期にともなって分泌されるプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンは、皮脂を過剰に分泌させる。
- 偏った食生活
- 動物性の脂質や糖質の摂り過ぎなど、バランスの悪い食生活は皮脂の過剰分泌につながる。
また血糖値を下げるときに必要なインシュリンも男性ホルモンを刺激し皮脂の過剰分泌につながるため、高GI食の摂りすぎにも注意が必要。
- ビタミン不足
- ビタミンB2・B6は皮脂の分泌を調整する作用があるため、これらが不足すると皮脂の過剰分泌につながる。
ニキビの原因②毛穴の入口がふさがれる
毛穴の周辺の皮膚が異常に分厚くなり、毛穴の出入り口がふさがれてしまうと、皮脂の排出がしにくくなるため毛穴が詰まりニキビができやすくなります。
このように、毛穴のまわりの角質が厚くなることを「過角化」といいます。
過角化が起きる原因
- 外的刺激
- 洗顔やクレンジングで必要以上に皮脂を落とし過ぎると肌のバリア機能が低下し、肌を守るために角質が厚みを増す。
また、肌のうるおいが蒸散して乾燥が進みターンオーバーが乱れると、古い角質がはがれ落ちずに肌表面に蓄積されていき肌が硬化する。
- 紫外線
- 紫外線ダメージから肌を守ろうとして角質が厚みを増す。
また、紫外線の影響で発生する活性酸素がターンオーバーを乱れさせ過角化を促進させる。
- ストレスや睡眠不足
- 男性ホルモンが刺激され、角質が厚みを増す。
- 偏った食生活
- 肌細胞を生み出すために必要な必須脂肪酸やタンパク質、肌の代謝をサポートするビタミンAやビタミンB群が不足すると、肌のターンオーバーに異常をきたし過角化が進行する。
ニキビの原因③間違ったケア、間違った化粧品選び
毎日何気なく使っている基礎化粧品やメイクアップアイテムが毛穴を詰まらせている原因になっていることもよくあります。
たとえば、油分が多く配合されている化粧品は毛穴を詰まらせるリスクがあります。
また、毛穴に詰まりやすいコンシーラーやリキッドファンデーションなどメイクを落とさずに寝てしまったり、洗浄力の強い洗顔・クレンジングで肌に必要な皮脂まで落としてしまったりする行為も、ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌や毛穴周辺の過角化を招く原因に。
デリケートなニキビ肌向けに開発された洗顔料やクレンジング料であっても、洗い方が正しくなければ肌にダメージを与えてしまうこともあります。
ニキビの種類
ニキビは皮膚疾患の一種です。
初期段階は毛穴が詰まってポツポツと小さな吹き出物ができる程度の症状ですが、皮膚の常在菌であるアクネ菌の影響で毛穴が炎症を起こし、膿がたまって赤く腫れあがった状態にまで悪化することがあります。
さらに症状が進行して嚢腫(のうしゅ)になってしまうとニキビ痕が残る可能性もあるため、ニキビはなるべく早い段階で適切なケアをすることが大切です。
そこでここではニキビの種類について、炎症を起こす前と後の段階に分けて詳しく解説していきます。
炎症を起こしていないニキビ
- 微小面ぽう
- 狭くなった毛穴に皮脂や角質が詰まり出している状態。
- 白ニキビ
- 毛穴の表面に皮脂が詰まっている状態で、小さな白い吹き出物のように見える。
毛穴の中でアクネ菌が増殖し始めている。
- 黒ニキビ
- 毛穴に大量の皮脂が溜まったせいで毛穴がパックリ開き、空気にさらされた皮脂が酸化して黒く見えている状態。
炎症を起こしているニキビ
- 赤ニキビ
- 一般的によく知られているニキビの状態。
毛穴の中ではアクネ菌が増え続けていて、毛穴や周辺の皮膚が炎症を起こし赤く腫れあがっている。
- 黄ニキビ
- 赤ニキビが悪化し、毛穴の表面に膿がでてきている状態。
アクネ菌が酵素(リパーゼ)を産生して毛穴内部を破壊し、周辺の毛穴にも炎症を起こす。
真皮にもダメージを与えるため、クレーター状に肌が陥没したり、赤黒く色素沈着したニキビ跡ができることが多い。
- 紫ニキビ(結節性ニキビ)
- 毛穴の奥に膿と血液が溜まっている状態で、触るとしこりが感じられる。
ニキビ跡が残る可能性が非常に高い。
大人ニキビと思春期ニキビの違い
中高生の肌にできるニキビも、大人の肌にできるニキビも、皮脂や角質が毛穴に溜まることで発症します。
どちらも一見すると同じようなニキビではありますが、実はニキビができる原因も対処法もまるで違います。
そこでここからは、大人ニキビと思春期ニキビの違いを詳しくご紹介します。
大人ニキビ
大人ニキビの原因
ストレス・食生活・睡眠不足・紫外線・間違った化粧品選び・黄体ホルモンなどさまざまな要因によって、「皮脂の過剰分泌」や「毛穴周辺の過角化が」起き、毛穴が詰まってニキビになる。
大人ニキビの特徴
原因が取り除かれない限り、繰り返し発症する。
あごや口元などフェイスラインにできやすい。
大人ニキビの対策
大人ニキビはさまざまな原因が複雑にからみあって発症しているため、肌のお手入れに加え、生活習慣の見直しやストレスの解消なども必要。
思春期ニキビ
思春期ニキビの原因
思春期特有のホルモンの変化によって、皮脂が大量に分泌され、毛穴が詰まりニキビになる。
思春期ニキビの特徴
皮脂分泌が活発なTゾーンを中心に、こめかみや頬などにできやすい。
思春期ニキビの対策
第二次成長期が終わる20歳頃にはホルモンバランスが落ち着き自然に治る。
ただし、思春期ニキビは炎症を起こしやすいためニキビ跡が残るリスクが高いので、皮脂を抑える目的のスキンケアや飲み薬・塗り薬で悪化を防ぐ必要がある。
