炭酸パックとは

炭酸パックとは、二酸化炭素(炭素)が溶け込んだパックのことで、皮膚の毛細血管を広げて血流を改善する効果が期待できます。
二酸化炭素を肌に取り入れると、肌の細胞が二酸化炭素を追い出そうとして血管を広げるので、血流をどんどん促します。
また、肌の細胞は二酸化炭素の代わりに酸素を取り込もうとするため、肌に栄養が行き届きやすくなるのです。
例えば、肌の表面が葉で、肌内部が茎や根だと考えましょう。
栄養を運ぶために必要な水や酸素がなくなってしまうと、表面の葉は枯れてしまいますね。
肌も同じで、全身に栄養を届ける血流が滞ってしまうと酸素不足に陥り、新陳代謝が悪くなって、くすみやシワ、たるみなどの肌老化を引き起こしてしまいます。
血行を良くするためにはマッサージが効果的ですが、肌に透明感をもたらしたり毛穴汚れを取り除いたりするなどプラスアルファの美容効果を求めるなら、炭酸パックがおすすめなのです。
ここからは、炭酸パックのもたらす美容効果についてさらに詳しく紹介していきます。
肌のターンオーバーを促す
血行が悪いと、代謝が落ちてしまい肌のターンオーバーのサイクルが滞ってしまいます。
肌のターンオーバーは、新しい肌の細胞を作り出すために必要なサイクル。
滞ってしまうことでシワやたるみ、乾燥など肌が老化する原因になります。
また、肌のターンオーバーは加齢の影響でサイクルが遅れる傾向がありますし、ストレスや紫外線の影響で体内に活性酸素が発生すると、肌細胞を酸化してサイクルが乱れることも。
若々しい肌を保つためには、肌のターンオーバーを整えることが大切なのです。
エイジングケアとして、炭酸パックを取り入れてみましょう。
くすみを解消する
くすみには、角質が厚くなってできる灰色がかったくすみや、血行不良で起きてしまう青色がかったくすみなどさまざまなタイプがあり、タイプによってケア方法が異なります。
しかし、炭酸パックならあらゆるタイプのくすみを解消する効果が期待できるのです。
例えば、古い角質が厚くなって灰色がかってしまうくすみは、基本的にピーリング剤などを用いて古い角質を除去するケアが必要です。
しかし、炭酸パックで肌のターンオーバーを促すと、古い角質が垢となって剥がれ落ちるようになるので、肌に対して負担をかけずにくすみを解消することができます。
また、炭酸パックには血行を促進する働きがあるので、血行が悪くなって青くくすんでしまう場合にもおすすめ。
保湿成分を配合した炭酸パックだと、乾燥で失われた透明感を取り戻すこともできます。
また、くすみを解消すれば化粧水の浸透も高まります。
肌が疲れているように見えたり、透明感がなくて老け顔に見えてしまうという人は、炭酸パックでくすみを解消しましょう。
肌に透明感をもたらす
古い角質は、肌の透明感が失われる大きな原因ですが、この古い角質にメラニン色素が含まれていると、肌が黄色がかったようにくすんでしまいます。
紫外線を浴びたり肌に刺激を与えることで発生するメラニン色素は、肌のターンオーバーによって古い角質とともに排出されます。
しかし、血行が悪くなって肌のターンオーバーが滞ってしまうと、メラニンを含んだ古い角質がはがれ落ちなくなるので、透明感が失われてしまうのです。
炭酸パックで肌のターンオーバーを促すことができれば、メラニンを含む古い角質を排出する効果が期待できますし、フルーツ酸(AHA)を配合している炭酸パックなら、ソフトピーリング作用で角質を柔らかくして除去する働きがあるので、肌のトーンアップを狙う人にぴったり。
しかし、肌のコンディションによってはピーリングの作用に刺激を感じてしまうこともありますので注意してください。
炭酸パックを使った長期的なケアで、肌の透明感を取り戻しましょう。
毛穴汚れを取り除く
炭酸パックには、毛穴汚れを取り除く効果が期待できます。
その理由は、二酸化炭素はたんぱく汚れ(皮脂や古い角質)と結びやすい性質を持っているからです。
また、炭酸の気泡が毛穴に入り込んで汚れを吸着したり、毛穴を引き締める効果も期待できますし、結果的にニキビや肌荒れの防止にもつながります。
毛穴汚れを取り除くために過剰な洗顔をしてしまうと、肌に必要な油分が奪われて乾燥肌の原因になりますし、ピーリングやシートパックを繰り返すと健康な角質まで奪われてしまうので、ターンオーバーのサイクルが乱れて肌トラブルを引き起こす原因となります。
古い角質同様、肌に負担をかけることなく毛穴汚れを落としたいなら、炭酸パックがおすすめです。
炭酸水以上の美肌効果が期待できる?
「炭酸が肌にいいなら、わざわざパックしなくても炭酸水で顔を洗えばいいんじゃない?」と思われる方がいるかもしれません。
たしかに、炭酸水だけなら手に入りやすいですし、炭酸パックのような手間もかかりませんが、炭酸による血行促進効果を得るためには、少なくとも数十秒から数分間は肌に炭酸を触れさせなくてはなりません。
つまり、炭酸水で洗顔をするだけだと美肌効果が得られにくいのです。
また、炭酸水に含まれる炭酸の量は少ないですし、洗顔によって炭酸が抜けやすくなります。
より高い美肌効果を感じたいなら、炭酸パックがおすすめなのです。
炭酸パックの選び方

炭酸パックとひとくちにいっても、プッシュ(ムース)タイプやジェルとパウダー(粉末)の二剤式などさまざまなタイプがあります。
ここでは、炭酸パックの選び方についてポイントを紹介していくので、どの炭酸パックを選べばよいか参考にしてください。
炭酸の溶解濃度が高いほど美肌効果が期待できる
例えば、基礎化粧品や美容液に含まれる美容成分は配合量ではなく「浸透しやすい性質かどうか」が重要になりますが、炭酸パックは、炭酸の溶解濃度が高いほど美肌効果が得られやすいです。
美肌に良いとされる炭酸泉(温泉)だと、炭酸の含有量は1,000ppm以上とされていますが、炭酸パックは炭酸泉以上に炭酸の含有量が多いので、肌にもっちりとしたうるおいと透明感をもたらしてくれます。
そして、水に溶解する炭酸の上限は4,000ppm程度と言われていますが、二剤式のタイプだと10,000ppm以上もの炭酸が含まれていることがあります。
たしかに、炭酸の溶解濃度が高いほど美肌効果は得られますが、それだけ肌にとって炭酸の刺激を感じやすいということになるので、刺激に弱い肌質の人は特に注意が必要です。
保湿成分配合で肌のうるおいがアップ
炭酸には、美容成分を角質層まで浸透させやすくする作用があるので、保湿成分を配合している炭酸パックを選べば肌のうるおいが高まります。
また、うるおいを与えただけだと時間が経って蒸発してしまうことがあるので、角質層で水分量を保持する保湿成分を取り入れることがポイントです。
たとえば、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどには水分を保持する働きがあります。
長く続けられそうな価格帯で選ぶ
炭酸パックには血行を促進する効果がありますが、当然ながら1回だけの使用で美肌効果がずっと続くわけではありません。
ほかのスキンケアアイテムと同じで、習慣化することで肌のコンディションを整えることができます。
炭酸パックを選ぶ際は、長く続けられそうなコスパの良いものを選ぶと良いでしょう。
一般的には、二剤式の炭酸パックよりもプッシュ(ムース)タイプの炭酸パックの方が安価に手に入れることができます。
とはいえ、二剤式の炭酸パックは炭酸の溶解度も高く、エステサロンで施術しているような気分を味わうことができるので、コスパだけではなく使用感の好みで選んでも良いでしょう。
初めての人は手軽なプッシュタイプがおすすめ
エステサロンでも使用されている二剤式の炭酸パックは、ジェルにパウダーを混ぜることで炭酸を発生させています。
もちろん、セルフケアでも二剤式で炭酸パックを作るアイテムがありますが、炭酸パックに慣れていない人や手間をかけたくない場合、手軽なプッシュタイプがおすすめです。
プッシュタイプにもいろんな種類があり、ムースになって取り出せるものや、はじめはジェルなのに肌に乗せると炭酸が発生するというものがあります。
いずれにしても、取り出してすぐに肌に塗布することができるので、手間をかけずに炭酸パックを楽しむことができておすすめです。
比較的価格も抑えめですし、炭酸の溶解濃度が抑えられているぶん肌に対する刺激も感じにくいので、ゆくゆくは二剤式の炭酸パックに挑戦してみたい!という人でも、まずはプッシュタイプの炭酸パックから始めると良いでしょう。
