美肌のカギを握る肝臓

ふと鏡をのぞいたときに、「肌がくすんでる」と感じたことはありませんか?
肌のくすみを解消するために泥洗顔やピーリング系の化粧品を使ってみたり、スキンケアを美白ラインに変えてみたりしているのに、なかなか肌のくすみが改善されない…という場合、年齢のせいかな?と思いがちですよね。
でも、もしかするとそのくすみの原因は、肝臓にあるかもしれません。
仕事や育児による疲れ、人間関係にまつわるストレス、お酒の飲み過ぎなどが重なると、肝機能が低下し、顔色がくすんでしまうという現象が起きます。
さらに肝機能の低下を放置していると、重篤な病気につながる危険性も。
つまり、美しい肌には健康な肝臓が欠かせないというわけです。
肌のくすみやシミが気になり始めたら、肝臓の健康状態にも気を配ることをおすすめします。
肝臓とは

私たちが食事から摂る栄養のほとんどは、小腸で吸収されて血管に送り込まれ、血液にのって肝臓へと運ばれます。
肝臓は、カラダに必要なものを吸収して活用し、不要なものを便や尿として体外へ排出します。
肝臓は私たちが健やかに生きるために、「代謝」「解毒」「排出」にかかわる肝心な役目を担ってくれている臓器なのです。
肝臓の主な働きは下記の3つです。
肝臓の働き①代謝機能
肝臓は、食べ物から摂った栄養をカラダの中で機能させやすい形状に分解・合成して貯めておき、必要なときにエネルギーとして活用する働きがあります。
肝臓の働き②解毒機能
肝臓には、食事や呼吸などによって体内に取り込まれた老廃物・添加物・有害物質を分解して無害化する働きがあります。
肝臓の働き③胆汁の産生と分泌
肝臓で仕分けされた老廃物を体外に排出するために欠かせない胆汁を作り出すのも、肝臓の大切な役割です。
カラダに添加物や有害物質を多く取り込む食生活をしていると、排出すべき老廃物も増加するため、肝臓は胆汁を多量に生成・分泌せねばならなくなり疲弊します。
肝臓の機能が低下する原因とは

肝臓の機能が低下する原因として最初に思い浮かぶのは、【お酒の飲み過ぎ】ではないでしょうか。
アルコールは肝臓で分解されるため、大量のお酒を飲む習慣がある人の肝臓は休まる時がなく、過剰な飲酒は肝機能の低下や病気の発症につながりやすくます。
近年は飲酒しない人でも、【脂っこいものや甘い物の食べ過ぎ】による脂肪肝や、【過剰なストレス】を受けたことによる肝機能低下などのリスクが高まっています。
またダイエットや健康づくりのために筋トレをしている方も増えていますが、【過剰な筋トレ】でアンモニアが大量に生成されると、肝臓がその処理のために酷使されることになります。
逆に、【運動不足】も血行を低下させて血液を汚れさせるため、肝臓による代謝・解毒作用が必要になり肝機能低下の要因になってしまいます。
さらに女性に多い【便秘】も腸内で増加した悪玉菌が肝臓に負担をかけます。
ひと昔前に比べると、私たちが生活の中で添加物や加工食品を摂る機会は増えていますし、女性でもお酒を飲む人は多く、また生理痛薬痛や頭痛薬なども利用することも少なくありませんよね。
現代を生きる私たちの日常生活のすべてが、肝臓への負担を大きくしている原因になっている…といっても過言ではありません。
肝機能が低下しているサイン
肝臓は不具合が起きていてもほとんど症状として現れないため、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
不調を自覚したときにはかなり病状が進行しているという場合もあり、ある日突然病に倒れてしまう…というパターンも少なくありません。
肝機能が低下しているかもしれないサインは、下記のとおりです。
思い当たる節がある方は、ぜひ肝臓に負担をかけない食生活や生活習慣に取り組んでみてください。
- 顔の肌色がくすんでいる
- 顔のシミが気になる
- 顔の肌色が黄色い
- カラダの肌色が黄色い
- 足の裏や手のひらが黄色い
- 爪の色が黄色い
- 爪にツヤがなく、縦の筋が入っている
- 白目が黄色い
- 眠れない日が続いている
- 最近イライラしやすい
- ふくらはぎがむくみやすく、だるい
- しっかり寝ても疲れが回復しない
- 数カ月以上、疲れている
ちなみに、「健康診断で測定されるγ-GTP、GOT、GPTといった数値が正常範囲だから大丈夫」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、肝臓に関する病気が初期段階の場合はこれらの数値に異常がみられることはあまりありません。
ただし、数値が年を追うごとに悪化している場合は肝機能が低下している可能性が大です。
肝臓の衰えが「くすみ・肌荒れ」につながる
肝臓の機能の一つである「代謝」がうまく行われなくなると、カラダに必要な栄養が行き渡らなくなり、健康や美肌に必要なビタミン・タンパク質・ミネラルなどが不足するため、肌荒れやくすみにつながります。
さらに、シミのもととなる黒色メラニンの活性化を防ぐグルタオチンという成分が作られなくなってしまうため、黒色メラニンが増加します。
また新陳代謝が低下するとメラニン色素が排出されなくなり、シミ・くすみができやすい状態に。
肝臓の「解毒」機能が低下すると、解毒されていない有害物質などがそのままの血液が全身を巡るため、肌のくすみや肌荒れが起きてしまいます。
肝機能の低下は病気の原因にも
肝臓に負担がかかると美肌に悪影響があるばかりか、健康にも多大な悪影響を及ぼしてしまいます。
肝臓の働きが衰えると、どんな疾病リスクがあるのかをご紹介します。
ウイルス性肝炎
肝臓内で炎症が起き、肝細胞が破壊されてしまう疾病。
日本では、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染することで起きることが多い病気です。
脂肪肝(非アルコール性)
脂肪肝とは中性脂肪が肝臓に溜まり、肝機能が低下している状態。
放置すると脂肪肝炎となり、肝硬変や肝がんなどに進行する恐れもあります。
従来の脂肪肝はお酒の飲み過ぎが原因だったが、近年は飲酒習慣がなくても脂っこい食事や甘いものの食べ過ぎ、運動不足などによって、脂肪肝を発症する人が増えています。
自己免疫性肝疾患
免疫に異常が起きることで、体内の肝細胞や胆管が攻撃されることで肝機能が低下してしまう疾病で、特に女性に多い病気です。
薬物性肝障害
薬などの副作用が原因で肝機能が低下してしまう状態。
抗生物質や解熱鎮痛剤、精神神経系の薬、抗ガン剤、漢方薬、サプリメントなどが原因とされています。
肝硬変
肝細胞の破壊と再生が繰り返されることで、肝臓が硬化し正常に働かなくなる疾病。
一度肝硬変になると肝臓の機能は元に戻りません。
お酒の飲み過ぎのほか、B型・C型肝炎や非アルコール性脂肪肝の悪化が原因。
肝がん
B型・C型肝炎やお酒の飲み過ぎ、非アルコール性脂肪肝などが進行すると肝がんになりやすいといわれています。
肝臓サプリの選び方

肝臓は美肌のためにも健康のためにも大切な臓器であることを、おわかりいただけたでしょうか。
現代人の肝臓は過酷な環境に置かれていますが、そんな肝臓の働きをサポートする方法の一つとして、サプリメントが有効です。
ここでは肝臓の健康維持に有効なサプリメントを選ぶ際のポイントをご紹介します。
配合成分をチェック
肝臓の健康維持に欠かせない成分にはどんなものがあるかご存じですか?
肝臓サプリを選ぶ際には、ぜひ下記でご紹介する成分が入っているものを選ぶようにしてください。
オルニチン
肝臓にはアルコールや添加物などの有毒物質を解毒する働きがあるが、オルニチンはその解毒作用をサポートする成分。
カンタンに言うと、肝臓のなかを動き回って掃除してくれるので、とくにお酒をよく飲む人は積極的に摂る必要があります。
タウリン
肝臓に蓄積される脂肪の排出、肝細胞の再生、アルコール分解酵素のサポート、胆汁の分泌促進など、肝臓の働きをさまざまな角度から支えてくれる成分。
人間のカラダの約1%はタウリンでできているといわれています。
亜鉛
肝臓がアルコールを分解するときに欠かせないのが亜鉛。
亜鉛が不足するとアルコールが分解されにくくなり二日酔いになりやすく、また味覚障害や、抜け毛・薄毛の原因にもなります。
ウコン
植物であるウコンは、古くから漢方として活用されている素材。
なかでも秋ウコンは肝臓に良いといわれる成分「クルクミン」を豊富に含有。
肝臓のアルコール分解を促し、有毒物質アセトアルデヒドの解毒を助け、胆汁の生成をサポートする働きがあります。
L-シスチン
美白成分として有名なL-シスチン(L-システインともいう)。
肝臓でのアルコール分解酵素を助け、有毒物質アセトアルデヒドを無毒化し、二日酔いの倦怠感を軽減する働きがあります。
L-シスチンを体内で生成するときに必要なメチオニンを食品から摂取すると、L-シスチンの量を増やすことができます。
原料や製造過程の安全性もチェック
肝臓に良いと謳っているサプリメントの多くは、上記で紹介したような成分を配合しているでしょう。
それらの中から有効なサプリを選び抜くためには、メーカーの公式ホームページなどにアクセスして、原料や製造・管理についてもきちんと確認しておくことが大切です。
成分の原料や、原料の産地まで詳しく紹介しているサプリもありますし、製造している工場の厳しい品質管理について公開しているサプリもあります。
また、同じ成分を用いている場合でも、メーカー独自の研究によって吸収力をアップさせる製法を採用していることもあります。
続けやすさもチェック
肝臓のケアは一朝一夕でどうにかなるものではありませんから、サプリメントは毎日継続できるものを選ぶ必要があります。
とても優れたサプリであっても高価過ぎて続けられなければ何の意味もありません。
価格面で無理なく続けやすいものを選びましょう。
多くのサプリメントは定期購入割引などを用意しているので、続けて飲んだ場合にかかる費用を算出してみると良いかもしれませんね。
